お別れ会に招待されると悩んでしまうのが「服装」でしょう。
一般的な葬儀では「喪服」で参列しますが、お別れ会ではどんな服装でいけばいいのか戸惑ってしまう方も少なくないでしょう。
そこで、このページではお別れ会に招待された場合の、服装の選び方や守るべきマナーについて紹介します。
「平服でお越しください」の意味とは
多くの場合、お別れ会の招待状には、「平服でお越しください」と記載されています。
お別れ会に「平服でお越しください」という指定がある場合、その意味は「喪服ではないきちんとした服装で来てください」ということです。
お別れ会は、これまでお世話になった方々との思い出を振り返り、お祝いや感謝の気持ちを伝える大切な場です。そのため、主催者は参列者に「気負わず、リラックスして参加してほしい」という思いから、平服の指定をする場合があります。
お別れ会の服装を考える前に
次に、お別れ会の服装を考える前に確認すべきポイントを見ていきましょう。
まずは招待状をチェック
お別れ会に特別な服装のルールはありませんが、多くの場合、主催者から送られてくる案内状には、当日の服装に関する説明が記載されています。
そのため、お別れ会の服装を考える前には、まずは招待状をチェックしましょう。そのうえで、招待されたお別れ会にふさわしい服装を選びます。
お別れ会の形式によって服装は変えるべき？
葬儀や告別式に近い形式で執り行われる「セレモニー形式」の場合は、服装に注意が必要です。
セレモニー形式のお別れ会の場合でも、招待状に「平服で」と書いてあれば、平服で参加するのがマナーです。
セレモニー形式だからといって安易に「喪服」を選んでしまうと、マナー違反となってしまうかもしれません。
会場が葬儀場の場合
ただし、実際の葬儀場で行われるお別れ会の場合は、喪服を着て参加するのが無難。葬儀場では、ほかの方の葬儀が執り行われている可能性があるからです。
葬儀場に喪服以外の服装で行ってしまうと、自分だけ周りから浮いてしまうかもしれません。
会場がホテルやレストランの場合
一方で、会場がホテルやレストランの場合は、喪服を着ていくことがマナー違反になる場合があります。
ホテルやレストランはお祝い事で使う方も多く、場所によっては喪服の着用を禁止しているケースがあるからです。
ホテルやレストランでのお別れ会に参加する場合は、服装に注意が必要です。
男性の服装マナー
次に、お別れ会における男性の服装マナーを確認していきましょう。
スーツ・シャツ
スーツは、黒や濃紺、グレーなどの暗色を選びましょう。シャツは、白無地が基本です。
ネクタイ
ネクタイは、スーツと同系色の黒やダークグレーがおすすめです。柄入りのネクタイもOKですが、派手すぎるものは避けましょう。
靴・バック・ベルト
靴は、黒または黒に近い地味な革靴を選びましょう。バックは、黒色のバッグがおすすめです。ベルトも黒色でシンプルなものを選びましょう。
女性の服装マナー
女性の服装マナーは、以下を参考にしてください。
アンサンブル・ワンピース・スーツ
女性の服装は、黒やグレー、紺などの暗色のアンサンブル、ワンピース、スーツが基本です。
胸元が大きく開いている服や丈の短いスカートなど露出度の高い服装はマナー違反となりますので、気をつけましょう。
ストッキング
ストッキングは、黒のプレーンなものを選びます。お別れ会の場では、カラータイツや網タイツはNGです。
アクセサリー
パールやジェットなどの上品な素材で、シンプルなデザインのものを合わせると良いでしょう。派手なネックレスやイヤリングは避けましょう。
靴・バッグ
靴やバッグは、一般の葬儀の際にも使用するフォーマルなものを使いましょう。バッグは装飾が控えめで、色は黒やダークカラーのものがおすすめです。
子どもの服装マナー
子どもの場合、制服があるなら制服を着用しましょう。制服に派手なリボンやネクタイが付いている場合は、外していくのがマナーです。
制服がない場合は、黒や紺色のブレザーやカーディガンに白いシャツやブラウスを合わせます。
ズボンやスカートも暗めの色のものを選びましょう。女の子の場合は、ワンピースでもOK。サテンやエナメルなど光沢のある素材は避けましょう。
靴下は黒が無難ですが、ショートソックスやニーハイソックスはNGです。
靴も黒など暗い色が望ましいですが、持っていない場合は白いスニーカーでも構いません。ただし、キャラクターものや音が鳴るもの、サンダルは選ばないようにしましょう。
“平服”のNGポイント
最後に“平服”で気をつけたいNGポイントを2つご紹介します！
カジュアルさやビジネスの印象を与える服装はNG
“平服”とは、礼服を簡略化した服装のことです。喪服ほどフォーマルである必要はありませんが、カジュアルすぎる服装やビジネスの印象を与える服装はNGです。
生足やタイツはNG
“平服”といっても、お別れ会では生足やタイツはNGです。
お別れ会の会場がレストランなどカジュアルな場であったとしても、生足やカラータイツ、網タイツは避けましょう。
