この一年で114名の患者さんをお看取りした「訪問看護ステーション はーと」。最期を支えたスタッフと大切な人を亡くしたご遺族たちが久しぶりに再会します。
2回目になるこの遺族会。今年のテーマも「さくらさくら」。開会前の受付から、再会を喜び自然と笑顔がこぼれます。
開会の後、看護師でもある木戸社長からこの一年で亡くなられた患者さん一人ひとりのお名前が読み上げられます。
さくらをイメージしたピンク色の祭壇に、参加した全員が献花をしていきます。手を合わせ、大切な「あの人」に想いをはせます。
小さなケーキなど色とりどりのお食事を片手に、故人の思い出話に花が咲きます。
食事が一段落した後は、桜の花びらの形をしたカードを配ります。ご遺族も、看護師もみんなで大切な人へ「ラブレター」を書いていきます。
感謝の気持ちや温かい思い出がよみがえります。
ラブレターは亡き人への愛情がたくさん詰まっていました。
「でも最期は自宅で看取れたから…」
発表者にはみんなが耳を傾けます。メッセージを読み上げる姿に「あの人」を重ね、思わず涙ぐむスタッフも。
終始温かい雰囲気に包まれていた、今回の遺族会。
ご遺族、医師、看護師、看護スタッフが一緒になって、大切な人との思い出を語り合うことができました。