近年、開催されるケースが増えてきた「お別れ会」。案内状を受け取ったものの、初めて参加する人は「お別れ会の勝手や作法がよくわからない」と不安に思うのでは?
そこで今回は、知っておくべきお別れ会の5つのマナーについて紹介します。
- 服装
- 香典
- 献花
- 受け付け
- 子連れ
お別れ会で恥ずかしい思いをしないためにも、ぜひチェックしてくださいね。
服装のマナー
男性の服装のマナー
男性の服装は、喪服または黒やグレーなどのダークスーツが一般的。服装に指定がない場合は、喪服を着ていきましょう。喪服には無地の白いワイシャツを合わせ、黒いネクタイを締めましょう。ベルトや靴下、靴など身につけるものもすべて黒を選びます。
一方で、お別れ会の案内状に「平服で」と記載されている場合は、ダークスーツでもマナー違反になりません。
ダークスーツには無地の白シャツを合わせ、ネクタイ・靴・カバン・靴下などの小物は黒または黒に近い地味なものを選びましょう。華美な服装はNGなので、ネクタイピンやカフスは避けた方がいいでしょう。
女性の服装のマナー
女性の場合は、喪服または黒のスーツやワンピース、アンサンブルなどが適切です。ワンピースやスカートを着用する場合は、黒色のストッキングやタイツを合わせましょう。
パンプスとバッグも落ち着きのあるダークカラーでそろえ、シンプルな形状のものが基本です。大きなバッグはカジュアルな印象になってしまうため、最低限の手荷物が入る小さめのハンドバッグを選びましょう。
派手なアクセサリーはNGですが、真珠やブラックオニキスなどシンプルなものなら身につけてもOK!メイクや髪型はナチュラルで控えめにしておくのが無難です。
子どもの服装のマナー
制服がある場合は、制服を着用します。制服は学生にとっての正式な礼服と認められているため、緑や青など色が入っていても問題ありません。派手な色のネクタイやリボンがある場合は外しておきましょう。
制服がない場合は、白いシャツやブラウスに、黒や紺など落ち着いた色のズボンやスカートを合わせます。寒い季節であれば、黒のブレザーやカーディガンを重ね着するのがおすすめです。
「平服でお越しください」の意味とは?
「平服でお越しください」とは、喪服ではないきちんとした服装で参列してほしいという意味です。
平服が選ばれる背景には、「格式にこだわらずに来てほしい」という参列者への配慮と、弔事以外にもいろんな人が利用するホテル側の意向が関係しています。
案内状に「平服で」と記載されている場合は、喪服ではなく略礼服での参列するのがマナー。間違っても、普段着やカジュアルな服装で参列することのないようにしましょう。
香典のマナー
香典は案内状に書かれている内容に合わせて用意します。
お別れ会は会費制で行われることが多く、会費の相場は1〜2万円程度です。会費が記載されている場合は、名前と住所を書いた白無地の封筒に会費を入れて持参しましょう。
特に記載がない場合は、香典の用意が必要です。香典の相場も1〜2万円となっており、黒白の水引の香典袋に「御香典」や「お花料」と書いて持参します。
香典辞退と記載されている場合は、遺族の意向に従い、香典を持参する必要はありません。
献花のマナー
お別れ会における献花には、式典の途中でおこなうケースと、来場した順番におこなうケースがあります。
式典の途中で献花をおこなう場合は、会場に到着したら着席し、式典の開始を待ちます。献花の順番は事前に決まっており、お別れ会の委員長、喪主、遺族、指名献花に呼ばれている人、一般の参列者の順が一般的です。
来場した順番に献花をおこなう場合は、会場に到着後、そのまま列に並んで献花をします。ホテルなどクロークがある会場では、あらかじめ荷物やコートを預けておくと、スムーズに献花ができますよ。
献花用の花は主催者側が用意しており、順番が近づいたらスタッフから渡してもらえるので、自分で用意する必要はありません。
喪主・主催者への挨拶のマナー
喪主や主催者へ挨拶をしたい場合は、開場後からお別れ会が開始される前までにおこなうのがマナーです。
当日、喪主と主催者は忙しいので、開始直前での挨拶は迷惑になります。会場には余裕を持って到着し、受付で挨拶したい意向を伝えましょう。当日の挨拶が難しそうであれば、後日改めて挨拶する機会を設ければ大丈夫です。
遺族への挨拶の例文集
子連れのマナー
お別れ会に子連れで参列することは、マナー違反にはなりません。
一般的な葬儀やお葬式は厳かな雰囲気の中でおこなわれるため、子連れでの参列を控えようと考える人もいるかもしれませんる人もいるでしょう。しかし、お別れ会は葬儀やお葬式のように厳格なルールがないので、幼い子どもと参列することも可能です。
ただし、子どもがぐずったり騒いだりしたら中座するなど、ほかの参列者の迷惑にならないように気を配りましょう。