【お別れ会事例集】大阪の中心で青春時代を語る

「2月末に亡くなった母のお別れの会を行いたい」

長男からの一通の手紙

「葬儀は家族だけだったので、母の中学、高校、大学の同窓生やその他の知人を呼んで、食事でもしながら、遺品を見て、故人を偲ぶような会にしたいのです」

1970年代、青春時代をともに過ごした仲間も集まり、何十年かぶりの再会を懐かしむ。アフタヌーンティーと思い出のアルバム。母への思いを込めて、5月14日、母の日に…。

上品で気品のあった故人らしく、また女性が多く参加されることもあり、華やかな雰囲気のレストランを貸し切りました。

学生時代から30年ぶりに再会する人もいて懐かしさに思い出がよみがえります。

祭壇には遺影とともに思い出深い写真や、故人が生前愛用したアクセサリー、眼鏡、学生時代の洋服やノートなど。参列された方からも、大学時代に故人がキャプテンだった当時の部活のユニフォーム、高校時代の恩師が書かれた般若心経などが添えられ温かな空間ができあがりました。

白いカーネーションで、おひとりずつ、ゆっくりと献花をしていきます。ありがとうや感謝の気持ちを込めて手向けます。

献花のあとは、アフタヌーンティーを楽しみながら、昔の思い出を語ります。

たくさんの故人思い出アルバム。みんなで順番に交換しながら、幼いときの無邪気な姿、学生時代の輝いた瞳、青春を過ごした部活の合宿、子どもと写る幸せな笑顔…。

それぞれの時代を故人と過ごしたみなさんが、それぞれの思い出を持ち寄り、故人の人生のパズルを完成していくようでした。

温かな雰囲気の会場に流れる曲は、みんなが青春時代に聴いたあの曲。 微笑がえし/キャンディーズ、 いとしのエリー/サザンオールスターズ、いい日 旅立ち/山口百恵、そして贈る言葉/海援隊。

3人の息子さんに恵まれた故人。みなさまからのメッセージにもそのことが多く語られました。

お母さまは慈愛にあふれ、責任感が強く、可愛らしく、本当に素敵な女性でした。

三人の息子さん達を、心から愛し、一生懸命育て、誰よりも誇りに思ってました。

彼女の人生の一番の意義は、三人の息子さん達を得た事だと思います。

悲しくて残念でたまりませんが、

友人たちと共に、いつまでも忘れないでおこうと思っています。

会も終わりが近づいてきました。最後に長男の方からみなさんにご挨拶。その前に、今日は母の日です。3人の息子さんから、真っ赤なカーネーションをもう一度お母さんに捧げていただきました。

「お母さん、ありがとう」

最後にみなさんで記念撮影をしました。お葬式やお別れの会で集合写真を撮るのも珍しいことです。しかし、自然と「みんなで写真を撮りましょうよ」と声がかかりました。

懐かしい思い出と優しい故人をゆっくりと偲ぶお別れの会となりました。