日本のレーシングカー・コンストラクターの草分けである神谷誠二郎さん(ウエストレーシングカーズ創業者)が2019年12月に逝去。
46年間レース界の発展にすべてを捧げてくれた故人への感謝、そしてここまで支えてくれた仲間への感謝の思いをこめて名付けられた会名「追悼式THANKS神谷」。
彼の人生の舞台となった鈴鹿サーキットは、全国各地からたくさんの「ありがとう」の思いが集まり、未来に向かうたくさんの縁を紡ぐ場となりました。
雲一つない空から故人様が「みんなありがとう、よく来たね」と言っているような晴天のサーキット。
レーシングカーを作り続け、人を育て、次々に新しい企画を提案し続けることで日本のモータースポーツ界の礎を築き、牽引してきた故人様。
同志、切磋琢磨したお仲間、後輩や同業のお仲間たち350人が集い、たくさんの思い出を語る会に。祭壇は故人様の『情熱』が感じられる赤のバラを使用しました。
偉大な存在だったにも関わらず、一視同仁の心をもち常に気さくな笑顔で周りの方を魔法にかけてしまう。
その人間的な魅力にゲストからの思い出エピソードは尽きることがありません。
レジェンドからの教えやその想いを引き継いでいこう、という強い意志だけでなく、それを新しいスタイルでさらに発展をさせていこう!と皆さんが誓っていることが伝わってきました。
クライマックスは故人様が作った新旧のレーシングカーでの追悼走行。後継者の息子さんがピットから車を出す姿は誇りと決意にあふれていました。
上を見上げるとサーキットのスーパービジョンには笑顔で見守る故人様が。
ありがとう。そう言っているような笑顔の故人様に、集まった皆さんからも大きな拍手と「ありがとう」の言葉がこだましていました。
(記事提供:Story)