【お別れ会事例集】時を越えて

遠く離れたアメリカの地で、彼女の闘病生活を支えていたのは、一緒に戦ってくれている旦那様、ご両親、アメリカで出会った仲間たち。

そして、もうひとつ彼女を支えていたのは、日本のご友人とまた元気な姿で絶対に会えるという想いでした。

集まった日本のご友人は、元気で明るい彼女しか知りません。

「なぜ?」「どうして言ってくれなかったの…」と、戸惑いや淋しい気持ちで訪れたご友人たち。一方、彼女は日本にいるご友人には心配をかけたくない、また元気な姿で会いたい、そう願いました。

そんなお互いの空白の時間を埋め、永遠の友情が生まれた時間となりました。

とてもオシャレだった彼女が好きそうな会場を選び、大好きだった「美女と野獣」の映画のラストシーンをイメージし、華やかに彩られました。

祭壇は故人様の『情熱』が感じられる赤のバラを使用。

旦那様のお仕事で結婚後アメリカに渡った後の、楽しく笑顔溢れる日々、そして闘病生活。ありのままの4年間を映像で振り返りながら、ご友人たちが知らなかった時間を丁寧に埋めていきます。

そして旦那様からのお言葉。

献杯酒は、友人たちと集まってお酒を楽しんだり、ワイナリー巡りが好きだった彼女らしくシャンパンをご用意しました。

集まったご友人たちは、彼女が学生時代のアルバイト先のお友達、初めて働いた会社、転職先、アメリカで出会ったご家族など様々なお顔ぶれ。明るく、ご友人を大事にしていた彼女はまた多くの方に愛された人でした。

ご家族が各テーブルに伺うと、彼女との思い出を伝えたい友人たちの思いが溢れ、時間が足りなくなるほどに。

マイクを通じて、それぞれの時代を共にした友人たちから語られる思い出は涙あり笑いあり。「彼女らしいね」とみんなが納得。

フィナーレは、彼女の生きた証を辿る誕生からこれまでのヒストリー映像に、彼女を支えてくれた仲間の名前を入れて放映。彼女からの「ありがとう」を皆様にお伝えしました。

彼女の好きだった紅茶を取り寄せ、皆様にお礼の品としてお渡ししました。

ご友人たちは旦那様に「このような時間を作ってくれてありがとう」「彼女との思い出を支えに、前に進みます」と口々に声をかけます。

空白の時間を越えてお互いの想いがひとつになり、永遠の友情が生まれました。