お別れ会の招待状が届くと、こんな疑問が浮かびませんか?
- 香典は必要なの?
- 香典を包むなら相場はいくら?
そこで、今回は、お別れ会には香典が必要なのか、また持参する場合の相場や基本的なマナーについてご紹介します。
お別れの会に香典は必要?
お別れ会に香典が必要かどうかは招待状の文面を見て判断します。以下で詳しく見ていきましょう。
会費制の場合は不要
招待状に「会費〇円」などと書かれている場合は会費制となるため、香典を持参する必要はありません。
当日、記載されている金額をおつりのないよう持参し、受付で支払います。
会費以外に香典を用意すると、主催者に返礼品の準備や発送などの負担をかけさせてしまうため、会費制お別れ会では香典の持参は避けましょう。
招待状に「香典辞退」の記載がある場合も不要
招待状に「香典は辞退させていただきます」と記載がある場合も、香典は不要です。
「気持ちだけでも」と香典を渡すと、かえって主催者を困らせてしまう可能性があります。
主催者から、辞退する旨の案内があったときは、その意向に従いましょう。
案内状に会費制や香典に関する記載がない場合は持参する
招待状に「会費」や「香典を辞退する」といった記載がない場合は、香典を持参します。
お別れ会当日に、受付またはご遺族に香典を手渡せば問題ありません。
ただし、渡す際に先方から香典を辞退する旨を伝えられる場合もあります。そのときは無理に渡そうとせず、ご遺族の意向に従ってくださいね。
お別れ会の香典の相場
お別れ会の香典の相場は、飲食に参加するかしないかで異なります。それぞれのケースで確認しましょう。
飲食に参加しない場合
お別れ会の後の飲食に参加しない場合は、1人あたり5,000円程度が相場です。この金額は、葬儀の際の一般参列者の香典の相場と変わりません。
ただし、生前の故人との関係性や参列者の年齢により相場は異なります。故人と親交が深かった場合や、40歳以上の親しい親戚などのお別れ会であれば、相場は1万円程度です。
飲食に参加する場合
飲食に参加する場合の相場は、1人につき1万円〜2万円が相場です。
夫婦など家族で参加する場合は、1人あたり5,000円〜1万円をプラスします。
お別れ会が開催される場所は、ホテルやセレモニーホール、レストランなどさまざまですので、場所に応じた金額を包みましょう。
お別れ会の香典のマナー
香典袋のマナー
不祝儀袋または無地の封筒に入れる
お別れ会の香典袋は、仏式では不祝儀袋、それ以外は無地の封筒が一般的です。
- 仏式・・・不祝儀袋、蓮の花が描かれた封筒
- 神式・・・白無地の封筒
- キリスト教・・・白無地や、十字架や百合の花が描かれた封筒
- 無宗教・・・白無地の封筒
弔事では「二重は不幸が重なる」とされるため、二重封筒は避けましょう。
水引は黒白または双銀を選ぶ
お別れ会の香典で不祝儀袋を使用する際、水引は黒白か双銀を選びます。
関西地方などでは黄白の水引の方が良いとされる場合もあるため、地域の慣習に従いましょう。神式の場合は、白無地の封筒に白一色の水引を使用します。
また、結び方は「二度と起こらないように」という願いを込めて、弔事用の「結び切り」を選びます。
表書きは「御香典」
お別れ会に持参する香典の表書きは「御香典」が一般的。この表書きであれば、宗教や宗派に関係なく使えるのでおすすめです。
キリスト教の場合の表書きは「御花料」、神式では「御榊料」とします。
「御霊前」は、仏式や無宗教で四十九日以前の場合に使用できます。ただし、浄土真宗では四十九日以内でも「御仏前」となるため注意が必要です。
渡し方のマナー
渡すタイミング
香典はお別れ会が始まる前に、受付で渡します。
香典袋は裸で持たず、袱紗(ふくさ)に包んで持参するのがマナーです。受付の順番が来たら、袱紗から香典袋を出して渡しましょう。
不祝儀で用いる袱紗の色は、紺色などの暗い寒色系を選びます。紫は慶弔両方で使用できますのでマナー違反になりません。袱紗を持っていない人は、黒か白のハンカチで香典袋を包むと良いでしょう。
渡す時にかける言葉
お別れ会で香典を渡すときは「この度はお招きいただきありがとうございます」と言葉を添えます。
葬儀では「ご愁傷さまでした」「お悔やみ申し上げます」と声をかけますが、お別れ会は、故人が亡くなって日にちが経ってから開催されるので、このような言葉は必要ありません。
お別れ会に招待された感謝の気持ちをシンプルに伝えましょう。