一緒に深夜まで仕事に打ち込み、酒を酌み交わした日々。エンジニア一筋で、棟梁のような存在だった。
今日は日本酒をたらふく飲んで、あの頃の思い出を語り合おう。
祭壇の前に並んだおちょこに日本酒を注ぎ、手を合わせる‟献酒”で故人を偲びます。
「今日は、彼のお別れ会なんだから日本酒縛りだな」。
故人が大好きだった日本酒がずらりと並んだカウンターの横で献杯です。
「『今日は、暇か』と声をかけられると、飲みの誘いが来たな、と思ったものです」
スクリーンに会社の歴史と彼の歩んだ人生が流れると、あの時はこうだった、こんなこともあった、などと話が弾みます。
歓談中も祭壇に献杯される方が後を絶ちませんでした。
(記事提供:Story)