旅立つときが迫る中で、自分の好きな皆様への感謝のしるしとして本人が会を企画。旦那様は彼女との約束であったその会を実現しました。
「行ってきます」と旅立った彼女の望みは、大好きな海と音楽に囲まれ、これまでお世話になった皆様にきちんと感謝が伝わることでした。
色々な旅をしてきた彼女らしく、会の名前も「Departure ~旅立ち~」に決定。旦那様と意見を出し合いながら「旅をしているんだなって思えるね、また会えそうだからいいね」と決めました。
ふたりが考えたのは、別れを悲しみだけでは終わらせないということ。
“本当に幸せだったこと” “素晴らしい人生を送ることができたこと”にも目を向け「その人生を称え、新たな旅立ちを祝おう」という意思がありました。
生前、病床でひとりひとりの顔を思い浮かべながら書いたメッセージが手渡されます。
彼女の直筆のカードには思い出や感謝が記され、ゲストは涙をこらえもう一度会いたい気持ちで彼女との思い出を辿ります。
献杯もあえて「乾杯!」
祭壇には彼女の好きだったカクテル、モヒートを用意し彼女も一緒に乾杯です。乾杯と同時に雨が上がり、空には彼女からの贈り物の虹がかかりました。
病気がわかってからも“やりたいことをやろう” それが彼女と旦那様ふたりの誓いでした。
そんなふたりは旅行、キャンプ、ライブなどプライベートをとことん楽しみ会場内は彼女の好きな南国や海を思わせる祭壇、写真で埋め尽くされました。
そんな彼女を見送ろうと集まったご友人たちと旦那様を彼女が引き合わせ、彼女の思い出を共有します。
会のエンディングは「みんなありがとう!いってきます!」という彼女の肉声入りの映像。驚きと共に彼女と旦那様の意思がゲストに伝わりました。